守屋山に黄金色の花が咲いた


 守屋山に黄金色の花が咲いた3


それどころか、兄はいらいらして
大声をだしたり、理由もなく少女
にあたりました。
そうかとおもうと、急にふさぎこ
み、何日も部屋からでてこない日
もありました。



そんな兄に、少女はどう接したら
良いかわからず、ただおろおろす
るばかりでした。
心のやさしい少女でしたが、そん
なことがたび重なると、兄をうと
ましく思うこともありました。



「私は、兄ちゃんのことをこんな
に思っているのに…。
なぜ兄ちゃんは…」
少女は、心をとざしている兄をみ
ることが苦痛でした。
そんな少女の様子を、明神さまは
はらはらしながら、見守っていま
した。


            つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100222#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100221#p



童話「守屋山に黄金色の花が咲い
た」は、みほようこの初めての童
話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。





風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話



下記の書店には、本の在庫がある
ようです。


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