守屋山に黄金色の花が咲いた


  守屋山に黄金色の花が咲いた7


そこには、百本、いや千本、ニ千
本・・・、数えきれないくらいの黄
金色の花が咲いていたのです。
黄金色の花は太陽にあたり、きら
きらと輝いていました。



「なんてきれいな花だろう」
少女は、黄金色の花にみとれてい
ました。
すると、また声が聞こえました。



「少女よ、長い間、本当によくが
んばったのー。
目の前の黄金色の花は、おまえが
咲かせた花じゃ。
兄を思うやさしい気持が、この黄
金色の花になったのじゃ。



この花は、何というか知っているか。
福寿草というのじゃ。
おまえが兄にやさしいことばをかけ
るたびに、一本ずつここに咲いたの
じゃ。


            つづく



   昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100226#p1



   初めて読んでくださったかたへ


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100221#p



童話「守屋山に黄金色の花が咲い
た」は、みほようこの初めての童
話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。





風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話



下記の書店には、本の在庫がある
ようです。


http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1101779610/subno/1


http://www.bk1.jp/product/02056682


http://www.bookservice.jp/bs/PSRPRO1101.do/1/01/I4886295894