守屋山に黄金色の花が咲いた7
そこには、百本、いや千本、ニ千
本・・・、数えきれないくらいの黄
金色の花が咲いていたのです。
黄金色の花は太陽にあたり、きら
きらと輝いていました。
「なんてきれいな花だろう」
少女は、黄金色の花にみとれてい
ました。
すると、また声が聞こえました。
「少女よ、長い間、本当によくが
んばったのー。
目の前の黄金色の花は、おまえが
咲かせた花じゃ。
兄を思うやさしい気持が、この黄
金色の花になったのじゃ。
この花は、何というか知っているか。
福寿草というのじゃ。
おまえが兄にやさしいことばをかけ
るたびに、一本ずつここに咲いたの
じゃ。
つづく
昨日の分は、こちら。
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初めて読んでくださったかたへ
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童話「守屋山に黄金色の花が咲い
た」は、みほようこの初めての童
話集「風の神様からのおくりもの」
に収録されています。
- 作者: みほようこ,長野ひろかず
- 出版社/メーカー: 鳥影社
- 発売日: 2001/08
- メディア: 単行本
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