明神さまの姿をみた少女


   明神さまの姿をみた少女1


明神さまは、狩猟の神さま・農耕
の神さま・風の神さまともいわれ、
大昔からずっと諏訪の地をおさめ
てこられた、偉大な神様でござい
ます。



その明神さまへ、雨の日も風の日
も雪の日も、一日も休まずお参り
にくる、心のやさしい少女がおり
ました。
少女には、心を病んでいる兄がい
ました。



「兄ちゃんが、一日も早く良くな
りますように。
兄ちゃんが、心のやさしい、おだ
やかな人になれますように」
少女は、明神さまに、毎日兄のこ
とをお願いしていたのです。


            つづく


童話「明神さまの姿をみた少女」は、
みほようこの初めての童話集「風の
神様からのおくりもの」に収録され
ています。






 童話集「風の神様からのおくりもの」


http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html