スクナビコナ 1
ある日。
大国主命が、出雲のみほ岬に立ってい
ると、はるか向こうに小さな舟がみえ
ました。
舟は、どんどんこちらに近づいてきます。
舟にのっているのは、小さな神様とお
ともたち。
ががいもの細長い実を割って作った、
小さな舟でした。
小さな神様は、蛾の羽をはいで作った
衣をきています。
「どなたかな」
大国主命が、小さな神様にたずねまし
た。 でも、何も答えません。
おとものものに聞いても、名前がわか
りません。
「あの小さな神様は、誰じゃ」
大国主命は、近くにいた蟇蛙に聞きま
した。
つづく
「スクナビコナ」の物語は、「いなばの
白うさぎ」「赤い猪」「蛇の室・かぶら
矢の試練」のつづき。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130217#p1