スクナビコナ(大国主命4)


   スクナビコナ 2


すると、蟇蛙は「クエビコが知っている
でしょう」と。
クエビコとは、たんぼの中に立っている
かかし。 ものしりでした。



「小さな神様は、高皇産霊神の子で、
スクナビコナですよ」
かかしが、そう教えてくれました。



高皇産霊神なら、大国主命もよく知っ
ています。
八十神たちにいじめられ、猪に似た赤
い大きな石を抱いて大やけどをした時、
大国主命を救ってくれた恩人でした。



「あの小さな神様は、あなたのこども
でしょうか」
「小さな神は、私のこどもじゃ。 あま
りに小さいので、指の間からこぼれお
ちてしまったのじゃ。 スクナビコナ
力をあわせ、二人で立派な国をつくり
なさい」
高皇産霊神がいいました。


       つづく
 


   スクナビコナ 1

http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130218#p1




スクナビコナ」の物語は、「いなばの
白うさぎ」「赤い猪」「蛇の室・かぶら
矢の試練」のつづき。
読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130217#p1