八千矛神の歌物語(大国主命5)


   八千矛神の歌物語 1


越の国奴奈川に、大きな翡翠を持って
いる美しい巫女がいました。
巫女の名は、沼河比売
翡翠の女神とよばれています。



沼河比売は、川で拾った硬玉を加工し、
勾玉などの宝石を作る玉造集団の長で
した。
うわさを聞いた大国主命は、沼河比売
に求婚するため、越の国へでかけました。



八千矛神大国主命の別名)は、沼河
比売の家につくと、早速求婚の歌を詠
みました。



八千矛の神の命は  八島国妻まきかねて
遠々し高志の国に  賢し女をありと聞か
して
麗し女をありと聞こして
さ婚ひにあり立たし  婚ひにあり通はせ
太刀が緒もいまだ解かずて
おすひをもいまだ解かね



     つづく



八千矛神の歌物語」は、「いなばの白
うさぎ」「赤い猪」「蛇の室・かぶら矢
の試練」「スクナビコナ」のつづき。


読んでいないかたは、お暇な時に読んで
くださいね。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20130221#p1