古事記神話「古事記物語」


  伊耶那岐命と伊耶那美命 7


伊耶那美命は、火の神を生んだため
に、大やけどをしなくなってしまい
ました。
「愛しい妻よ。あなたは、火の神を
生んだためになくなってしまったのか」
伊耶那岐命は、嘆き悲しみました。



その時に生まれた神が、泣沢女神
(なきさわめのかみ)でした。
伊耶那美命は、出雲国伯耆国(ほ
うきのくに)との境にある比婆之山
に葬られました。



伊耶那岐命は、愛する妻がなくなっ
た原因をつくった火の神を許すこと
ができず、十挙の剣で火の神の首を
切りました。
その時に出た血から、またたくさん
の神が生まれました。


       つづく