古事記神話「古事記物語」


   沼河比売 3


能登半島についた大国主命は、ま
ず邑知(おおち)平野の開拓を始
めました。
その頃の邑知平野は大きな潟で、怪
鳥や大蛇が住み村人たちを困らせ
ていました。
大国主命は、その怪鳥や大蛇を退
治し、まわりの地をだんだんに開
拓していきました。



そして、人々に農耕の技術を伝え
たのです。
能登半島の開拓が終わると、大国
主命は舟で越の国へ上陸しました。



越に着いた大国主命は、身能輪山
に宮殿をかまえ、村の人々に農耕
の技術や砂鉄の精錬技術などを伝
えました。


         つづく