2017-02-04 古事記神話「古事記物語」 童話 やきもちをやく須勢理比売 4 すると、須勢理比売が大きな杯を とり、大国主命のそばに寄り、杯 を捧げて歌を詠みました。 八千矛神よ、私の大国主命よ。 あなたは男だから、島の岬、港ご とに妻がいるのでしょうね。 私は女ですから、あなた以外に男 はいません。 あなた以外に夫はいません。 綾織りの帳がひらりとたれている 下で、カラムシの寝具の柔らかな 下で、タクの寝具のざわざわ鳴る 下で、淡雪のような私の白い胸を やさしくだいてください。 つづく