古事記神話「古事記物語」


  木花之佐久夜比売 4


邇邇芸命はやしきへ戻ると、早速
木花之佐久夜比売の父・大山津見
神に、使者をおくりました。
「私は、邇邇芸命のつかいのもの
です」
邇邇芸命さま?」
邇邇芸命は、高天原の天照大御
神さまの孫でございます」



「どんな要件でしょうか」
「さきほど、邇邇芸命は、海岸で
木花之佐久夜比売さまにお会いし
たそうです。そして、一目ぼれし
てしまったのです。そんなわけで、
木花之佐久夜比売さまを邇邇芸命
の妃にいただきたいのですが」
使者は、邇邇芸命の気持を、大山
津見神に伝えました。


         つづく