古事記神話「古事記物語」


  木花之佐久夜比売 3


「突然ですが、私の妃になってい
ただけませんか」
「えっ、妃に? たった今、お会
いしたばかりですよ。それに、あ
なたの名前も知りませんし」



「失礼しました。私は、邇邇芸命
高天原にいる天照大御神の孫
です」
天照大御神さまのお孫さまとは。
びっくりしました。返事は、父から
お聞きください。急いでおりますの
で失礼します」
そういうと、木花之佐久夜比売は、
足早に去っていきました。


        つづく