2017-03-09 古事記神話「古事記物語」 童話 木花之佐久夜比売 8 次の朝。 邇邇芸命は、反乱をくりかえす国 を平定するため、遠くの国へ旅立 っていきました。 二人が一緒にすごしたのは、たっ た一晩だけだったのです。 しばらくして、邇邇芸命が旅から 帰ってきました。 「邇邇芸命さま、お帰りなさい。 私のお腹の中には、あなたのこど もがおります。もうすぐこどもが 生まれます。この子は天の御子さ まのこどもですので、あなたにだ まって生むわけにはいきせん」 木花之佐久夜比売は、邇邇芸命に そう伝えました。 つづく