2017-05-29 海彦山彦 童話 海彦山彦 2 一方、山彦は山へ行き、猟をして います。 きじ・鹿・いのしし・うさぎなどの、鳥 や獣をとることが上手でした。 ある日。 「兄さん。たまには山へ行って、 きじや鹿をとってみないかい」 「おれは、狩りはできない。い やだ」 海彦は、ことわりました。 「兄さん。おれ、海へ行って、大 きな鯛をつってみたいんだ」 「馬鹿をいえ。つりをしたことが ないおまえに、鯛などつれるも のか」 「やってみなくてはわからない だろ」 つづく