2017-06-07 海彦山彦 童話 豊玉比売 2 「何だろう」 ふしぎに思った侍女が上をみると、 桂の木に青年がいました。 「水を一杯いただきたいのですが」 山彦は、侍女にお願いしました。 「どうぞ」 侍女は水をくみ、山彦にさしだし ました。 山彦は水を飲まずに、首にかけて いた玉飾りをほどくと、口に玉を ふくみ瓶にはきいれました。 すると、玉が瓶の底にくっついて しまいました。 侍女は、その玉をとろうとしまし たがとれません。 しかたがないので、そのまま豊玉 比売に瓶を渡しました。 つづく