海彦山彦


   豊玉比売 1


しばらく行くと、大きな宮殿がみ
えてきました。
「あれが、海の神の宮殿にちがい
ない」
山彦は、ほっとしました。



宮殿についた山彦は、桂の木を探
しその木に登り、海の神の娘がや
ってくるのをじっと待ちました。



二時間後。
海の神の娘・豊玉比売の侍女が、美
しい瓶を持って水をくみにきました。
侍女が水をくもうとした時、井戸の
中がぴかっと光りました。


         つづく