竹取物語


    貴公子たちの求婚 1


美しいかぐや姫の評判を聞き、朝
廷に仕えている男たちは、身分の
高い人も低い人も、なんとかして、
かぐや姫をひとめみたいものだと
思いました。



見たこともないかぐや姫を恋い慕
い、おおぜいの男たちが心を乱し
ていたのです。
かぐや姫を恋い慕う男たちは、夜
も眠らず、闇夜にやってきました。



そして、土塀などに穴を開け、垣
根越しにのぞき見をしました。
しかし、かぐや姫をみることはで
きませんでした。


         つづく