竹取物語


  貴公子たちの求婚 2


召使いたちに、「せめて伝言を」
とお願いするのですが、誰も相手
にしてくれません。



かぐや姫の家の前から離れようと
しない男たちは、昼も夜も一日中、
かぐや姫の家のまわりで過ごしま
した。



しばらくすると、多くの男たちは、
用もないのに家のまわりを歩きま
わることは迷惑だろうと思い、か
ぐや姫の家へこなくなりました。


       つづく