竹取物語


 石作の皇子と仏の御石の鉢 4


皇子は、鉢を門口になげ捨て、そ
れでもへこたれずに、かぐや姫
返歌を詠みました。



 白山にあへば光の失するかと

 はちを捨てても頼まるるかな



かぐや姫はあきれてしまい、返歌
はしませんでした。
皇子は、弁解をしながら帰って行
きました。



偽の鉢を捨ててからも、あつかま
しくも「頼まるるかな」といった石作
の皇子のことばが元になり、あつ
かましいことを「はじをする」という
ようになりました。


        つづく