竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 7


その話を聞いた大納言は、
「臆病な船長たちだ。わしの実力
を知らないから、そんなことをい
うのだ」と、腹をたてました。



「わしの弓の実力なら、龍がいた
ら、さっと殺して、頸の玉をとる。
もう家来たちが持ってくる玉など、
あてにしない」



大納言は、二人の家来と船に乗っ
て、龍の頸の玉を探しに行きました。
あちらこちらの海をまわるうちに、筑
紫の海にたどりつきました。


         つづく