竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 8


ところが・・・。
どうしたことか、疾風が吹き出し
あたり一面、真っ暗に。
どこにいるのかもわからず、何度
も船が沈みそうになりました。
その上、雷もごろごろとなりだし、
ぴかっと稲光も。



「今まで、こんな苦しい目にあっ
たことは一度もない。どうなって
しまうのか」
すると、船頭が。
「長い間、このあたりを船で通っ
ているが、こんないやな目にあっ
たことは一度もない。船が沈まな
ければ、雷が落ちるだろう。


        つづく