竹取物語


大伴御行大納言と龍の頸の玉 12


大納言は、南海の浜に吹き寄せら
れたのだろうと思い、しょんぼり
しています。
一緒に船に乗っていた家来が、国
府に告げると、国司の播磨の守が、
見舞いにきました。



大納言は起き上がることもできず、
船底に寝ています。
松原にむしろをしき、大納言に船
からおりるようにいいました。
大納言は、やっとのことで起き上
がりました。


         つづく