2017-08-29 竹取物語 童話 大伴御行大納言と龍の頸の玉 11 大納言は、立ったり座ったりして、 千回位神様に祈りました。 祈りがきいたのか、やっと雷が鳴 りやみました。 でも、まだ強い風が吹いています。 「やはり、龍のしわざだったのだ。 今吹いている風は、よい方向に向 かって吹いている」 大納言は、船頭のことばも、耳に はいらぬようでした。 三四日、順風が吹き、船を陸地に つけることができました。 船頭が浜をみると、そこは播磨の 明石の海岸でした。 つづく