竹取物語


帝のお召しに応じないかぐや姫 15


帝は、かぐや姫への手紙に、季節
の木や花をつけて、歌を届けるの
を楽しみにしています。
帝とかぐや姫が、手紙のやりとり
をしているうちに、三年がすぎま
した。



かぐや姫は、ある年の春頃から、
月を見て、物思いにふけること
が多くなりました。
「姫さま。月をみるのは、不吉
です。二度と月をみてはいけま
せん」
姫に仕えている人がとめるので
すが、姫は月をみて、はげしく泣
くようになりました。


        つづく