竹取物語


帝、かぐや姫の昇天を確かめる 6


それを聞いた、かぐや姫が。
「戸をしめて、戦う準備をしてい
ても、月の国の人たちとは戦うこ
とはできません。弓矢でも、月の
人たちを射ることはできないでし
ょう。



たとえ鍵をかけてあっても、月の
国の人たちがくれば、鍵が自然
に開いてしまいます。戦おうとし
ても、どの人も戦う気持はなくな
ってしまうでしょう」



「じいは、迎えにきた人を、長い
爪で目の玉をつぶし、髪をつか
んでつき落してやる。そして、尻
をまくって、帝の兵士たちにみせ、
はじをかかせてやる」


          つづく