2017-10-15 竹取物語 童話 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 8 二人に心配をかけてしまったこと が悲しいです。月の都の人たちは、 すばらしい人ばかりで、老いるこ とがありません。悩み事もありま せん。そんないい所へ帰ろうとし ているのに、私は少しもうれしく ありません。 二人が老いていく姿を見守って あげることができないので、後 髪をひかれるような気がします」 「姫、もう何もいうな」 おじいさんは、月の使者をうらみ、 腹をたてています。 つづく