2017-10-16 竹取物語 童話 帝、かぐや姫の昇天を確かめる 9 こうしているうちに、宵もすぎ、 夜中の十二時になりました。 家のまわりが、昼間より明るく 光り輝きました。 満月の明るさを、十も合わせた ような明るさで、人の顔の毛穴 さえみえるほどの明るさでした。 大空から、雲に乗り、おおぜい の人が降りてきました。 そして、地面から五尺ほどあが った所に並びました。 その様子をみた外にいる人も、 家の中にいる人も、物の怪に襲 われたような気持になって、戦 う気持がなくなってしまいました。 つづく