2017-12-24 火とぼし山 童話 次郎の見合い 11 「どこの若者だろう」 若者の顔をみた明神さまは、あっ と声をあげそうになりました。 きよの大好きな人、次郎だったか らです。 その時。 「次郎さーん。私よー」 どこからか、女の人の声が聞こえ てきました。 みると、桑畑の向こうから、娘が 走ってきました。 「きよが、次郎に会いにきたのだ ろうか」 明神さまは、そう思いました。 でも、きよではありません。 みたことのない娘でした。 つづく