女神さまからのおくりもの

[童話]女神さまからのおくりもの


女神さまからのおくりもの 68


ゆうすげの花咲く高原で 19


「ゆうすげって、日光きすげのように、
群落にはならないのかしら」
「そういえば、あっちに一本、こっち
に一本という感じだね。じゃあ、ここ
で、暗くなるのを待とうか」


「清太さん。ちょっと早いけれど、む
すびを食べよう。二人っきりで食事を
するのは、久しぶりね」
きよは、はしゃいでいます。
「うまい」
「おいしいでしょ。清太さん」
「うん。うまい」


       つづく