2018-01-02 火とぼし山 童話 湖を泳ぐ娘 3 「誰かと思ったら、きよか。湖 に氷がはれば、氷の上を歩く。 水がぬるめば、湖を泳いで渡る。 ほんとにむてっぽうな娘じゃのぅ。 大の男だって、湖を泳いで渡る 人は、数えるほどしかいない。 それなのに、かよわいおなごが、 こんな夜中に、湖を泳いで渡る なんて信じられん」 足長が、あきれたようにいいま した。 つづく