[童話]星のメール
星のメール 5
庭の梅もどきの実が、橙色に色づいた頃、少女
は、少年に点字で手紙を書きました。
20行ほどの短い手紙でした。
少女から手紙を受け取った少年は、びっくりし
ました。
たった一度会っただけの少女から、手紙が届く
なんて・・・。
しかも、点字の手紙です。
その後、二人は何度か手紙のやりとりをしました。
一月のある日。
雪が降りました。
朝から降っていた雪は、夕方には30センチく
らい積もりました。
家も庭も、そして畑も雪で真っ白になりました。
夜になり、やっと雪がやみました。
つづく