虹の橋の上で

[童話]虹の橋の上で


虹の橋の上で 7


一歩だけですが、歩くことができました。
「わぁーい、わーい。ぼく歩けたよ。う
れしいなぁ」
まーちゃんは、大よろこび。
「よかったね、まーちゃん。 その調子
で、ゆっくりゆっくり歩いてごらん」
おばさんの声にはげまされ、おそるおそ
る三歩ほど歩きました。


気がつくと、まーちゃんは、虹の橋の上
を、とことこ歩いていました。
「まーちゃん、こっちよ」
遠くで、おばさんが手をふっています。
まーちゃんは、おばさんの方にむかって、
どんどん歩いていきました。
「かなおばちゃーん」
まーちゃんは、おばさんの胸の中にとび
こみました。


           つづく