2006-09-01から1ヶ月間の記事一覧

鳥影社

鳥影社ホームページ http://www.choeisha.com/ すてきな本が、たくさん発行されています。 奈良新聞紹介記事 (嘉瀬井 整夫さんの記事より) http://www.choeishapub.com/shinbun.htm

童話「女神さまとの約束」

童話「女神さまとの約束」3 「貧しいみなりをしていたけれど、女神さまのよ うに美しい人だったね。どこのかたかしら」 長者とふくは、時々大雪の夜泊まった女の人の話 をしました。 二人は困っている旅人をみると知らん顔ができず、 時々旅人を泊めてあげ…

げんのしょうこ

「花のほほえみ」より げんのしょうこ

童話「女神さまとの約束」

童話「女神さまとの約束」2 「夜遅く、誰だろう?しかも、こんな大雪の日 に・・・」 長者と福は、おもわず顔をみあわせました。 「どなたかな?」 長者が、やさしく声をかけました。 すると・・・。 「旅の者です。今晩一晩泊めていただけないでし ょうか…

童話集「ライオンめざめる」

みほようこの四冊目の童話集「ライオンめざめ る」が、この秋(9月末の予定)「鳥影社」か ら、発行されます。 収録される童話は、三つ。 ・ ライオンめざめる ・ 笛の音よ、永久にひびけ ・ かきつばたになった少女 童話集「ライオンめざめる」のあとがき…

紫式部の実

「花のほほえみ」より 紫式部の実(色づいていない実)

童話「女神さまとの約束」

童話「女神さまとの約束」1 昔、むかし、ずぅーと昔。 八ヶ岳のふもとの高原には、おおぜいの女神さまたちが 住んでいました。 「八ヶ岳には、黄金のように光る美しい花が咲いている」 そんなうわさが、ふもとの村に流れていました。 「よし、おらが黄金色…

りゅうのひげ

「花のほほえみ」より りゅうのひげのつぼみ

童話「白駒の池」

「白駒の池」23 「では、これで失礼します。明日は早いので、あいさ つをしないででかけますが、どうかみなさまにもよろ しくお伝えください」 清太は、ていねいに頭をさげ、部屋をでました。 その日、清太は、いつもより念入りに馬小屋の掃除を しました…

いぬたで

「花のほほえみ」より いぬたで ・ 花のほほえみ1 http://f.hatena.ne.jp/youko510/ ・ 花のほほえみ2 http://f.hatena.ne.jp/dowakan/

諏訪の童話

みほようこの童話・「諏訪の童話」 ・ 風の神様からのおくりもの ・ 竜神になった三郎 ・ ふしぎな鈴 三冊の本は、「風の神様からのおくりもの」シリーズ として、http://www.choeisha.com/ から発行されました。 「風の神様からのおくりもの」シリーズは、 …

童話「白駒の池」

「白駒の池」22 「清太。今日、一日だけだぞ。明日の朝になったら、 この家をでていってほしい。きよには、何もいわず にでていっておくれ。わかったな、清太」 「はい、わかりました」 清太は、心ならずもそういいました。 「おらは、きよちゃんと結婚す…

童話集「ライオンめざめる」

ロケットを 発見したり おとうさん わが家のBlogPet「ryuu」の句 ライオンのロケットは、おとうさんが西の国へ旅を した時に求めたものでした。 おとうさんは、旅先でライオンのロケットをみた時、 「なんてかわいいライオンだろう」と思いました。 「娘が生…

童話「白駒の池」

「白駒の池」21 「清太。大きな声をだしてごめん。清太がきよを好 きだなんて知らなかったので、つい興奮してしまっ て。ほんとうに申し訳ない」 長者は、清太にあやまりました。 「いえ、私のほうこそ、大変失礼をしました」 清太は、深々と頭をさげまし…

童話集「ライオンめざめる」

みほようこの四冊目の童話集・「ライオンめざめる」が、 今月末(九月末)、 http://www.choeisha.com/ から、発行されます。 今、本を製作中。 童話集「ライオンめざめる」は、「風の神様からのおくり ものシリーズ」4。 収録される童話 ・ ライオンめざめ…

童話「白駒の池」

「白駒の池」20 「はい。私は、おじょうさまのことが大好きです」 清太は、答えました。 「清太。おまえは、この家の使用人だということを 忘れたのか!!」 長者は、強い口調でいいました。 「長者さまにいわれなくとも、私にはよくわかって おります」 …

おめでとうございます。

紀子さまが、男の子をご出産されました。 おめでとうございます。 http://dailynews.yahoo.co.jp/fc/domestic/princess_kiko/

童話「白駒の池」

「白駒の池」19 「清太さんの気持ちをたしかめたことはないから、わ からないわ。でも・・・清太さんは、私のことが大好 きだと思う」 「そうか。きよ、清太をここへよんでおいで。私から 清太の気持を聞いてみよう」 「はい。よんできます」 きよは、清太…

父の命日

今日・九月五日は、私の父の命日。 父がなくなったのは、昭和53年9月5日。 月日のたつのは早いもので、父がなくなっ てから、28年がすぎました。 父とは、35年しか共に暮らすことはでき ませんでしたが、私は父からたくさんのこ とを教えてもらいま…

童話「白駒の池」

「白駒の池」18 こんな良い娘だもの、たとえ家柄がちがっても、息 子の嫁になってほしいと思うだろうなと長者は思い ました。 「きよ。正直にいおう。とうちゃんは、清太が大好 きだ。清太は、誠実な青年だ。体も丈夫だし、自分 の考えもしっかりもってい…

じいじとせみ

私が住んでいる町では、蝉の声をあまり聞いたこと がない。たまにひぐらしの声を聞くくらいだ。 ちょうやとんぼなどはたくさんいるのに、なぜ蝉 だけいないのかしら? そんな町だが、今日は珍しく「みーん・みーん」と 蝉が元気に鳴いている。 「みーん・み…

童話「白駒の池」

「白駒の池」17 「清太さんが、この家にきた時から好きだった。でも、 最初は、大好きな兄ちゃんという感じだったの。ほん とうに好きなんだなとわかったのは、この間霧ケ峰へ ゆうすげの花をみにいった時かな」 「そうだったのか。きよ」 長者は、きよと清…

童話「白駒の池」

「白駒の池」16 八月のある日。 「きよ、ちょっと」 「何?とうちゃん」 「きよは、いとこの次郎のことを、どう思っている んだい」 「次郎さんは、やさしい人だわ。でも、私は、次郎 さんと結婚する気はありません」 きよは、きっぱりいいました。 「なぜ…

竜神になった三郎

童話集「竜神になった三郎」は、みほようこの二冊目 の童話集。 2004年4月、諏訪大社の御柱祭にあわせて、 http://www.choeisha.com/ から、発行されました。 湖につき落とされた三郎が、地の神に助けられ、心の やさしさゆえに、竜神となる表題作ほか…

童話「白駒の池」

「白駒の池」15 くらやみの中で、ゆうすげの花だけが、くっきりう かびあがってみえます。 「ゆうすげの花って、なんともいえない美しい花ね」 きよは、うっとりしながら、ゆうすげの花をみて います。清太には、きよがゆうすげの精のように見 えました。 …

童話「白駒の池」

「白駒の池」14 きよちゃんが結婚してしまえば、もう「きよちゃん」 なんてきやすく声をかけることもできないし、こう して二人で馬を走らせることもできなくなってしま うのだなと思うと、清太はさみしく思いました。 「おらは、きよちゃんが大好きだ。次…