急に逝きし友の弟を弔ふ庭に とり残されし葡萄揺れをり 娘の新築の家に目覚めて 裏山に鳴く鳥の声ききをり 遅蒔きの蔓あげの胡瓜生き残れる 一匹の鈴虫に夕べ与へぬ 亡き母にもらひし桐の下駄そのままに はくこともなく下駄箱にあり
「花のほほえみ」より そよごの実
ふしぎな鈴22 蚕室(まゆをとるために蚕を飼う 部屋)へいくと、蚕のにおいがぷ ーんとします。 かなは蚕が桑の葉を食べる音を聞 いて育ちました。 夏のある朝。 かなとおじいさんは、暗いうちに おきて、うらのりんご畑へ、せみ の羽化をみに行きました。…
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