７月１４日 よんだ[植物]ねじばなを読んだ 花がほほえむのかー おしまい ねじばな http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100715#p1

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１８ 鏡のように平らだった水面が、 ざわざわと波立ちました。 そして、水面にうつったかきつ ばたの顔も、たちまちみにくい 顔に変わってしまいました。 「さっきまで、あんなにかわい くみえたのに・・・。 このみにくい顔は何？ ほ…

「花のほほえみ」より べにしじみ

かきつばたになった少女１７ 「かきつばたさんは、まぶしい くらい美しい。 それに心のやさしい人だ。 おらは、かきつばたさんのよう な美しい人を、今までみたこと がない」 「そんな・・・」 「うそだと思うなら、その沼の 水面に、自分の顔をうつしてご …

７月１３日 かんそう[植物]ばら園のばらを読んだよ 花がほほえむんだよ おしまい ばら園のばら http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100713#p1 信州・高遠しんわの丘のばら園のばら http://f.hatena.ne.jp/youko510/t/%E3%81%B0%E3%82%89 http://f.hatena.ne.j…

「花のほほえみ」より ねじばな

童話集「竜の姿をみた少女」あとがき 「風の神様からのおくりものシリー ズ」も、今回で五冊目になりました。 このシリーズは、信州諏訪の「風の 神様」から聞いた話をまとめたもの。 今日は、信州の二つの湖を訪ねた時 に、「風の神様」から聞いた話を、 紹…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１６ すると・・・。 草原のむこうから、山彦が走っ てくるではありませんか。 「やっと、山彦さんに会うこと ができた」 かきつばたは、胸をどきどきさ せながら、山彦が近づいてくる のを待ちました。 「山彦さん、こんにちは。 今…

７月１１日 かんそう[童話]ふしぎな鈴を読んだよ 音がするんだよ おしまい ふしぎな鈴２８ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100711#p2 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100610#p1 「ふしぎな鈴」は、みほようこの 三冊目の…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１５ 「おばさま、私はだれにもいわ ないわ。 もちろんおとうさまにも・・・」 おばさまは、若いころの思い出を かきつばたに話し、すっきりした ようでした。 そして、きすげの花をみたおばさ まは、少し元気になりました。 その後。…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１４ 「えっ？」 「少女のころ、私は霧ｹ峰で人間 の少年に会ったの。 そして、その少年と何度か会うう ちに、おたがいに好きになったわ。 でも・・・今もそうだけれど、人間 の男性と女神は、結婚することは 許されていなかったの。 …

「花のほほえみ」より 紫露草

かきつばたになった少女１３ その日の夕方。 かきつばたから、きすげの花を もらったおばさまは、とてもう れしそうでした。 「かきつばた、ありがとう。 きすげの花をみることができて、 うれしかった。 もう何もおもいのこすことはな いわ」 「おばさま、…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１２ 「病気のおばさまに、きすげの 花をプレゼントしようと思って、 花をつみにきたのよ」 「かきつばたさんって、やさし いんだね」 「おばさまは病気なの。 それにもう長くは生きられないわ。 だから、おばさまの最後の願いを 聞い…

７月７日 よんだ[童話]ふしぎな鈴を読んだよ 音を聞くみたい おしまい ふしぎな鈴２４ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100707#p2 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100610#p1 「ふしぎな鈴」は、みほようこの 三冊目の童話…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１１ 「霧ｹ峰へ行くと、えものを追っ て走っている、足のはやい少年が いる。 色は黒いけれど、とてもりりしい 少年だ」と。 かきつばたも、「いつか山彦に会 いたい」と思っていました。 かきつばたは、人間の少年を遠く からみたこ…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女１０ 「えっ、かきつばた？」 少年は、驚いたような顔をしま した。 「美しい少女だと評判の、あの かきつばたさんなの？ おらは、かきつばたさんに会え るのを、ずっと楽しみにしてい たんだよ」 少年は、うれしそうにいいました。 …

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女９ そして、広い草原のむこうから、 こちらにむかって、少年が走っ てくるのがみえました。 少年の姿は、草原を走っている 小鹿のように見えました。 少年の姿をみた時、かきつばた はほっとしました。 「こんにちは。すごい霧だった…

７月４日 かんそう[童話]ふしぎな鈴を読んだよ うぐいすがくるみたい おしまい ふしぎな鈴２１ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100704#p2 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100610#p1 「ふしぎな鈴」は、みほようこの 三冊…

「花のほほえみ」より ばら

かきつばたになった少女８ かきつばたは、いそいで家に帰 ろうと思いました。 しかし、濃い霧のため、一寸 （約三センチ）先もみえません。 とほうにくれたかきつばたは、 沼のほとりで、霧が晴れるのを じっと待ちました。 「おとうさま、ごめんなさい。 私…

７月３日 よんだ[童話]ふしぎな鈴を読んだよ 小鳥のことばがわかるんだよ おしまい ふしぎな鈴２０ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100703#p2 初めて読んでくださったかたへ http://d.hatena.ne.jp/youko510/20100610#p1 「ふしぎな鈴」は、みほようこの …