ばら

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［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ８ 次の朝。 かなが目をさますと、おかあさんが朝ごはんの したくをしていました。 「かあちゃん、おきて大丈夫？」 「大丈夫だよ。かなに耳かざりをつけてもらっ たら、元気になったみたい」 おかあさんはう…

ばら

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［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ７ おかあさんは、乳にがんができて、この間手術を したばかりでした。 乳を切ってしまったので、おかあさんは手が上に あがりません。 ふっくらしていたおかあさんの顔が、日毎にやせ ていくのをみて、心配…

ばら

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［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ６ かなとりゅうは、いそいで家に帰りました。 「かあちゃん。大変、大変」 かなは、病気でねているおかあさんの所へ、とん で行きました。 「かな、すてきな耳かざりね。どなたにいただい たの」 「散歩の途…

秋明菊

秋明菊

［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ５ 「誰だろう」 あたりをみまわしましたが、誰もいません。 空をみあげると、お月さまがにっこり笑って いました。 「あっ」 お月さまの耳についていた星が、かなの耳を めがけて、するするっとおりてきまし…

こすもす

こすもす

［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ４ 「あっ、大変」 大声でさけんだ時、お月さまの耳のあたりに、 金星がぴたっとつきました。 「わぁ、お月さまの耳かざりみたい。すてき だわ。私もあんな耳かざりがほしいなぁ」 すると、どこからか声が聞…

こすもす

こすもす

［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ３ すっかり暗くなった道を、かなとりゅうは、家 にむかっていそぎました。 長い坂道をのぼり、平らな道にでた時、空には もうお月さまがでていました。 今日のお月さまは、細い三日月でした。 その時。 お月…

こすもす

こすもす

［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり ２ 雲ひとつない真っ青な西の空が、だんだんにうす いクリーム色に変わってきました。 かなとりゅうはたちどまって、西の空をじっとみ ていました。 すると、空がうすい橙色から、濃い橙色になりま した。 「…

こすもす

こすもす

［童話］お月さまの耳かざり お月さまの耳かざり １ かなは、お月さまが大好き。 よちよち歩きの頃から、小さな手をあわせ、「あん」 と、おじぎしていたそうです。 秋のある日の夕方。 かなは、柴犬のりゅうと、散歩に行きました。 りゅうは、散歩が大好き…

こすもす

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［童話］げら、桜が咲いたよ げら、桜がさいたよ ９ おじいさんには、げらたちの鳴き声が、こんな ふうに聞こえました。 雪はまだ降り続いています。おじいさんの家が、庭が、雪で真っ白になりま した。 桜の木も、花も真っ白です。 あたりがしーんと静かに…

こすもす

こすもす

［童話］げら、桜が咲いたよ げら、桜がさいたよ ８ すると・・・。庭から、げらたちの声が聞こえてきました。げらとげらのガールフレンドが、こうごに鳴 いています。「みてごらん。桜が満開だよ」「私、冬の桜って、初めてみたわ。雪がちら ちら降る時咲く…