[童話]お月さまの耳かざり
お月さまの耳かざり 8
次の朝。
かなが目をさますと、おかあさんが朝ごはんの
したくをしていました。
「かあちゃん、おきて大丈夫?」
「大丈夫だよ。かなに耳かざりをつけてもらっ
たら、元気になったみたい」
おかあさんはうれしそうでした。
その夜。
かなは、お月さまをみました。
お月さまの顔は、昨夜よりふっくらしていました。
「お月さま。お月さまからいただいた耳かざりの
おかげで、かあちゃんは少し元気になりました。
ありがとうございました」
かなは、何度もお礼をいいました。
「かな、おかあさんが元気になって、よかったね」
お月さまの声が、空から聞こえてきました。
おわり