ライオンめざめる


「ライオンめざめる」は、みほようこの四冊目
の童話集。
今年十月七日、「鳥影社」から発行されました。



昨日、みほようこのページでも紹介しましたが、
私のページへコメントをくださる作太郎さんが、
みほようこの四冊目の童話集・「ライオンめざ
める」の感想文を書いてくださいました。




http://d.hatena.ne.jp/sakurasaku2005/20061026#asin4862650279 




「ライオンめざめる」感想文  


       前略



本書には「ライオンめざめる」「笛の音よ、永久に
ひびけ」「かきつばたになった少女」の3作品が収
められている。いずれも信州を舞台にした、自然と
野鳥(動物)溢れる素敵な物語である。



物語には霧ケ峰高原のレンゲツツジ、ニッコウキス
ゲ、杜若、松虫草など私にとっては馴染みの深い花
たちがたくさん出てくる。
美ヶ原高原や霧カ峰高原は子供の頃からよくいった
私の故郷のようなものなので、この物語を読んでい
ると心地よいノスタルジーが流れてくる。勿論、信
州出身でない方も自然が好きな方には心地いい風が
流れるはずだ。



長野ひろかず先生の挿絵が良くて、物語の温かさや
優しさを一層助長してくれる。



その中でも私が一番印象に残ったのは「笛の音よ、
永久にひびけ」である。
村の人々が集う丘の上にあった樹齢200年のカエ
デの木がスキー大会のために、人間に切り倒されて
しまう・・・・私たちはどうなるのだろう。森の仲
間たちはどうなるのだろう
楓がチェーンソーで切られる瞬間、痛みを感じる。



こうした気持ちが子供達にも伝わればいいと思った。
イオングループの岡田会長ではないが「木を植えた
く」なる物語である。
物語に出てくる人物や動物、植物は感情移入しやすい。


       後略




ライオンめざめる―風の神様からのおくりもの〈4〉 (風の神様からのおくりもの (4))

ライオンめざめる―風の神様からのおくりもの〈4〉 (風の神様からのおくりもの (4))