明神さまの姿をみた少女


     明神さまの姿をみた少女


http://www.geocities.jp/dowakan/myojinsama1.html



      一部を紹介します。


少女が後をふりむくと、いつきたのでしょうか。
かわいい小鹿が、少女の後にちょこんと立っていました。
小鹿の耳は、たてにふたつにわれていました
「この小鹿は、明神さまのおつかいをしている小鹿では
ないかしら」
少女はなぜかそう思いました。



小鹿は「こっちへおいで。こっちですよ」というように、
つぶらなひとみで少女をみつめ、どこかへさそっている
ようなしぐさをしました。
少女は何かにさそわれるように、小鹿の後をついていき
ました。小鹿は時々たちどまり、後をふりかえっています。



どこまでも続くすすきの原を、少女は小鹿の後をついて、
足早に歩きました。
どのくらい歩いたのでしょうか。
少女には、長い時間歩いたような気がしました。
少女は小鹿に案内されて、丘の上にある小さなほら穴の中
へ入っていきました。
穴の中に入ってみると、中には広い部屋がありました。


「明神さまの姿をみた少女」より



「明神さまの姿をみた少女」は、みほようこの初めての
童話集・「風の神様からのおくりもの」に収録されてい
ます。

「風の神様からのおくりもの」は、2001年8月、
「鳥影社」から発行されました。







http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



心を病む兄のために、明神様にお参りする心優し
い少女の話など4編。
信州諏訪を舞台に、美しい挿絵を添えて描かれる
心温まる創作童話。


    収録されている童話


 ・  明神さまの姿をみた少女

 ・  風の神様からのおくりもの

 ・  雪んこの舞

 ・  守屋山に黄金色の花が咲いた 




風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話