雪んこの舞


     雪んこの舞


http://www.geocities.jp/dowakan/yukinko1.html


   
    一部を紹介します。


秋が終わるころ、空の神様のもとに、人間の国から
手紙がとどきました。
「二月七日、山深い町・長野で、スキー大会がおこ
なわれます。開会式で、雪んこの舞をぜひみせてく
ださい。空の神さま、おおぜいの雪んこたちをつれ
て、長野の町へぜひおいでください。
みんなでお待ちしております」と。



空の神さまは、さっそく雨や風と相談して、長野の
町へ雪んこをおおぜいつれていくことにしました。
空の国では、各地区から、雪の舞をする百五十人の
代表が選ばれました。
代表の雪んこたちは、舞の先生のもとで、きびしい
けいこをすることになりました。
目のみえないるみも、代表に選ばれました。
おかあさんはるみがみんなのあしでまといになるの
ではないかと、心配しています。



「目のみえないるみちゃんに、むずかしい雪の舞な
んて、おどれるはずがないわ」
「なんでるみちゃんが代表になるの。私のほうがず
っと上手なのに・・・・・・」
代表に選ばれなかった雪んこたちは、るみにやきも
ちをやきました。

      「雪んこの舞」より



「雪んこの舞」は、みほようこの初めての
童話集・「風の神様からのおくりもの」に収録されてい
ます。

「風の神様からのおくりもの」は、2001年8月、
「鳥影社」から発行されました。







http://www.geocities.jp/dowakan/douwasyuu1.html



心を病む兄のために、明神様にお参りする心優し
い少女の話など4編。
信州諏訪を舞台に、美しい挿絵を添えて描かれる
心温まる創作童話。


    収録されている童話


 ・  明神さまの姿をみた少女

 ・  風の神様からのおくりもの

 ・  雪んこの舞

 ・  守屋山に黄金色の花が咲いた 




風の神様からのおくりもの―諏訪の童話

風の神様からのおくりもの―諏訪の童話