ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴35


何千何万という花が、色とりどり
にぱっと音がして開いていきます。
色あざやかな竜が、空に向かって
かけのぼっていくような、そんな
感じでした。



かなはぽかーんとして、朝顔の花
を見ていました。
「かなさん、私の体にしっかりつ
かまりなさい。
これから良い所へ案内しますから」
どこからか、また声が聞こえてき
ました。



かなは、おそるおそる朝顔のつる
につかまりました。
すると、どうでしょう。
朝顔のつるが、するすると動き出
したのです。
まるでエスカレーターに乗ってい
るような感じでした。


              つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081214#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/