母の短歌37


非農家の吾も二十六日ぶりの雨を

   喜び茄子の追肥をする



日曜日の朝教会に集ひくる

   人びとの顔穏やかに見ゆ



在りし日に夫の植ゑたる白紫陽花

   株張りて咲く五たびの夏



梅雨の晴れ間ひく庭にふさふさと

   玉葱黍は赤き毛を立てる