母の短歌41


大根の白く乾ける門先に

   乙女椿の返り花咲く



八つ手の花白く散りしく裏庭に

   霜蕨の花茎立ちて来にけり



木の梢に残りてありし富有柿も

   へたのみとなり小鳥等遊ぶ



カマキリの卵のつきしペペロシアの

   鉢を夜ごとにとり入れて囲ふ