ふしぎな鈴


  ふしぎな鈴44


校長先生から桜の鈴をもらったかな
は、毎日りゅうと散歩しました。



「りゅう、りゅうはどこからきたの?」
「ぼくはね、遠い国からきたんだ。
かなさんのおとうさんにたのまれて、
この国へきたんだよ。
おとうさんはね、あちらの国で元気
で暮らしているから、心配しないでね」
りゅうはそういいました。



りゅうは気の強い犬でしたが、人の
気持がわかる利口な犬でした。
かなは、りゅうの顔を初めてみた時
「この犬は、とうちゃんの顔にそっ
くりだ」と思いました。



ー お月さまの耳かざり ー



秋のある日。 
かなはりゅうといっしょに、散歩に
行きました。
りゅうは散歩が大好き。
かなの顔をみると、「散歩にいこう、
散歩にいこう」と、大声でさいそく
します。


             つづく



     昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20081225#p1



「ふしぎな鈴」は、みほようこ
三冊目の童話。
2005年9月、「鳥影社」から
発行されました。









リーン・リーン・リーン。…
五百年の時をへて、心やさしい小
桜姫と現代の少女をむすぶ、美し
い鈴の音が聞こえる。
信州諏訪の「風の神様」が、そっ
と教えてくれたお話。



http://www.bk1.jp/product/02593627



「鳥影社」へ直接注文することも
できます。
    
   送料は無料です。


http://www.choeisha.com/