女神さまとの約束44
ある日、ふくは白駒に聞きました。
「白駒。足腰もたたない人を、ど
うやってここへつれてくるの?」
「女神さまのいいつけで、その人
の家へ行くと、女神さまが私の背
中に病人をのせてくれるのです」
「では、ここへつれてくる人を、ど
うやって選ぶの?」
「女神さまは、神さまを信じてい
て、心の清い人を選ぶようですよ」
白駒はいいました。
一本きりだった黄金色の花も、今で
は十数本にふえました。
「ふくちゃんのおかげで、おらはこ
んなに元気になれた。
ありがたいことじゃ。
ふくちゃん、ありがとう」
元気になった人は、どの人もふくに
感謝しました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090814#p1
初めて読んでくださったかたへ
女神さまとの約束1