有明山に住む鬼・八面大王25
「家族は?」
「父も母も、私が幼い時に、病気
でなくなりました。
私は、おじにひきとられ、育てて
もらいました。そのおじも・・・」
そういったきり、あやは、黙って
しまいました。
「あやさん。そのおじさんも、な
くなってしまったのだね。
気の毒に・・・」
「はい。何年か前、おじは猟師の
鉄砲にあたり、なくなりました」
「・・・ということは、あやさんは、
一人きりになってしまったのだね」
「はい」
「それは、さみしいのぅ」
あやの話を聞き、一人ではさみし
いだろうなと思いました。
つづく
昨日の分は、こちら
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20090917#p1
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