開善寺の早梅の精


   開善寺の早梅の精2


今からおよそ四百六十年前。
甲斐の武田が、信濃にせめてきま
した。
そして、村上と戦になりました。



村上頼平の家臣に、和歌をよむ風
流な男がいます。
男の名は、埴科文次。
文次は、戦の最中でも、心に残る
情景があると、それを歌によみま
した。



文次がよむ歌は、戦に疲れた村上
の人々を、ほっとなごませました。
情け深い文次は、みんなから「文
次さ、文次さ」としたわれています。


            つづく



    昨日の分は、こちら。


http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20091225#p1



「開善寺の早梅の精」は、信州の
伊那谷にある「開善寺」に伝わっ
ている話をヒントにして書いたもの。