竜の姿をみた少女35
いくつもの山、いくつもの里を
こえて、二人は諏訪湖へむかっ
てとんでいきます。
はるかむこうに、諏訪湖がみえ
てきました。
「かな。もうすぐ諏訪湖へつく
ぞー」
おじいさんがいいました。
諏訪湖は、太陽にあたり、きらっ
きらっと輝いています。
「なんて美しい湖だろう」
かなは、そっとつぶやきました。
「かなー。私はあなたに会えるの
を、ずっと待っていたのよー。
早く、お会いしたいわー」
諏訪湖の方から、三郎の妻のやさ
しい声が聞こえてきました。
つづく
前回の分は、こちら。
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100829#p1
初めて読んでくださったかたへ
http://d.hatena.ne.jp/dowakan/20100725#p2
童話「竜の姿をみた少女」は、
みほようこの五冊目の童話集
「竜の姿をみた少女」に、収録
されています。
昨年12月、「鳥影社」から、
発行されました。
童話集「竜の姿をみた少女」は、
「しらかば湖」と「白駒池」を
訪ねた時に、信州諏訪の「風の
神様」から聞いた話。
風の神様からのおくりものシリ
ーズ5。
http://www.bk1.jp/product/03220629
収録されている童話
・ 竜の姿をみた少女
・ 女神さまとの約束
裏表紙