2017-06-11 海彦山彦 童話 豊玉比売 6 「山彦さま。娘の豊玉比売をもら っていただけないだろうか」 海の神は、たくさんの結納品を、 立派な台にのせ用意しました。 その日。 山彦と豊玉比売は、結婚しました。 そして、海の神の宮殿で、豊玉比 売と幸せに暮らしました。 三年がすぎたある日。 山彦は、大きなため息をつきました。 「兄のつり針の件で、豊玉比売に相 談しようとここへ来たのに、そのこ とをすっかり忘れてしまっていた」と。 つづく