竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 9


ある時には、方向がわからなくな
り、遭難しそうになったことも。
食料がなくなってしまい、上陸し
た島で、草の根を食べたこともあ
りました。



おそろしい妖怪に食べられそうに
なったことも。
貝を食べ、命をつないだこともあ
ります。
道中、何度か病気になりました。



出航してから五百日目の朝八時頃。
海のむこうに、かすかに山が見え
ました。
船を島に近づけ、山をみました。
その山は、非常に高く美しい山で
した。


         つづく