竹取物語


くらもちの皇子と蓬莱の玉の枝 10


この山こそ、探している蓬莱山で
はないかと思ったが、なぜか恐ろ
しく感じました。
二・三日は、山のまわりを船でま
わり、様子をうかがっていました。



すると・・・。
美しい天女がでてきて、銀の椀で
水をくんでいました。
あわてて船からおりて、「この山の
名前は」と聞くと、「蓬莱山です」
といいました。
これを聞いた時のうれしさ。
こんなにうれしかったことはあり
ません。


         つづく